ゼミ前AI勉強会 > 第1回 前編
目的を伝える、考える、調べる、報告する。学生と丸いロボットが道を進みながら4つの場面を見せるイラスト

「答えるAI」と「やってくれるAI」の違い 主なAI3つと、エージェント型でできること

2026年10月19日・5分で読めます
この記事の結論:主なAIはChatGPT・Claude・Geminiの3つ。どれにも「答えてくれる」チャット型と「最後までやってくれる」エージェント型の使い方があり、エージェント型は調べる・動かす・つくるまで任せられる。
この記事の流れ
  1. AIを使うと、ここまでできる
  2. 主なAIは3つ
  3. AIには2つのタイプがある
  4. エージェント型は、終わるまで自分で進める
  5. エージェント型でできること
  6. 仕事では、もう使われている
  7. AIは、新しい産業革命
  8. まとめ

大学のゼミで、ゼミ前の30分を使って「AI勉強会」を始めました。お昼を食べながら、気楽に見てもらう会です。第1回の内容を、前編と後編の2本にまとめました。

この前編は「AIを知る」編です。すぐに試したい人は、プロンプトつきの後編からどうぞ。

後編:就活の管理をAIに任せる

プロンプトをAIに貼って送るだけで、説明会や締切の管理を任せられます。無料版でも試せます。

後編を読む →

AIを使うと、ここまでできる

最初に、AIを使うとどこまでできるのかを見てもらいました。これは、珈琲焙煎所の見本として僕がつくったWebサイトです。絵の生成から文章、画面のしくみまで、AIと一緒につくりました。押すと実際のサイトが開きます。

AIと一緒につくった珈琲焙煎所の見本サイト「灯」のトップページの画面見本サイト「珈琲焙煎所 灯」 押すとサイトが開きます ↗

専門の勉強をしていなくても、AIと相談しながら進めれば、ここまで形にできます。勉強会のスライドも、このブログも、AIと一緒につくっています。

主なAIは3つ

AIはいろいろありますが、主なものは3つです。それぞれの会社がAIをつくり、スマホやパソコンのアプリとして出しています。

ChatGPT・Claude・Geminiの3つを並べたスライド

  • ChatGPT(OpenAI):調べもの、資料づくり、アプリ連携まで幅広い
  • Claude(Anthropic):文章や資料づくりが得意。カレンダーやNotionとつなげられる
  • Gemini(Google):GmailやGoogleカレンダーとの相性がいい

(2026年10月時点)

3つとも、基本の使い方は同じです。アプリやWebサイトを開いて、聞きたいことを文で打つと、AIが答えてくれます。違うのは「得意なこと」と「ほかのアプリとのつながり方」です。それぞれのくわしい説明は、下の「くわしく見る」を開いてください。

3つのAIをくわしく見る

ChatGPT:迷ったらまずここから

  • どんなAI:OpenAIという会社のAIです。いちばん名前が知られていて、使っている人も多いAIです
  • 得意なこと:何でもひととおりこなせるところです。調べもの、文章や資料づくり、画像づくり、ほかのアプリとの連携まで、幅広く使えます
  • 向いている人・場面:何から始めればいいかわからない人。1つのAIで、いろいろな使い方を試したい人
  • 無料では:アカウントをつくれば無料で使えます。ただ、使える回数や機能には制限があります

「AIといえばChatGPT」という人も多いと思います。使い方を紹介した記事や動画も多いので、困ったときに調べやすいのもいいところです。

Claude:文章と、ほかのアプリとの連携が得意

  • どんなAI:Anthropicという会社のAIです。僕がふだんいちばん使っているAIで、当日の実演もClaudeで行いました
  • 得意なこと:文章を書く・直す、長い資料を読んでまとめる、資料をつくる、といった作業です。「コネクタ」という機能で、GoogleカレンダーやNotionとつなげられます
  • 向いている人・場面:ESやレポートなど、文章を書くことが多い人。カレンダーやNotionとつないで、予定や情報の管理まで任せたい人
  • 無料では:無料でも使えます。ただ、使える量に上限があり、たくさん使うと途中で止まることがあります

コネクタは、AIとほかのアプリをつなぐ「橋」のようなものです。つないでおくと、チャットで「この予定を入れて」と頼むだけで、AIがカレンダーに書き込んでくれます。後編の実演は、このしくみを使っています。

Gemini:Googleのサービスと相性がいい

  • どんなAI:GoogleがつくっているAIです。Googleのアカウントがあれば、すぐに使い始められます
  • 得意なこと:Gmail、Googleカレンダー、Googleドライブなど、Googleのサービスとの相性がいいところです
  • 向いている人・場面:GmailやGoogleカレンダーを毎日使っている人。ふだんの道具がGoogleでそろっている人
  • 無料では:無料で使えます。こちらも、使える回数や機能には制限があります

大学のメールやカレンダーがGoogleのサービスなら、Geminiはとても身近な選択肢になります。

迷ったら、ClaudeかChatGPTがおすすめです。どちらも、後編で紹介する「就活の管理を任せる」使い方ができます。Googleのサービス中心で使っている人には、Geminiも便利です。

ただ、料金や無料でできる範囲は、よく変わります。この記事は2026年10月時点の内容なので、最新は各社の公式ページで確かめてください。

そして、どのAIを使っていても、実は使い方に「2つのタイプ」があります。

AIには2つのタイプがある

「チャット型」と「エージェント型」です。何が違うのかは、同じ「メール」を頼んでみるとわかります。

チャット型とエージェント型を、メールの頼み方で比べたスライド

チャット型に「○○さんへのお礼メールを書いて」と頼むと、文章が返ってきます。それをコピーして、送るのは自分です。たぶん、多くの人が使っているのはこちらです。

エージェント型に「○○さんにお礼メール、送っておいて」と頼むと、過去のやりとりを読んで、いつもの口調に合わせて書き、送信まで済ませてくれます。勉強会の主役は、このエージェント型でした。

ひとことで言うと、チャット型は「答えてくれる」、エージェント型は「頼むと最後までやってくれる」AIです。たとえるなら、チャット型は何でも答えてくれる物知りな先輩、エージェント型は頼んだ仕事を片づけてくれる秘書です。

エージェント型の代表(Claude Code・Codex・Gemini CLI)を見る

エージェント型の代表として Claude Code・Codex・Gemini CLI を並べたスライド

エージェント型の代表が、この3つです。

  • Claude Code(Anthropic):Claudeの会社がつくったエージェント型。僕がいちばん使っている道具です
  • Codex(OpenAI):ChatGPTの会社がつくったエージェント型
  • Gemini CLI(Google):Googleがつくったエージェント型。CLIは「文字で指示を打つ画面」のことです

3つとも、主にパソコンで使う道具です。もともとはプログラムを書く人向けにつくられ、黒い画面(ターミナル)に文字で指示を打つのが基本の形です。最近は、ふつうのアプリの画面から使えるものも増えています。

ふつうのチャットとの違いは、「パソコンの中で、実際に手を動かす」ところです。チャットなら、AIが書いたものを自分でコピーして、ファイルに貼りつけます。エージェント型は、ファイルをつくる、中身を直す、動かして確かめる、までを自分で進めます。

たとえば「この資料をもとにスライドをつくって」と頼むと、資料を読み、スライドのファイルをつくり、見た目を整えるところまで進めてくれます。勉強会のスライドも、こうして Claude Code と一緒につくりました。

使っている人は、プログラマーだけではありません。資料づくり、データの整理、Webサイトの更新など、パソコンでの作業をまとめて任せたい人が使い始めています。使える条件やプランはそれぞれ違うので、公式ページで確認してください。

実際に使っている感覚だと、いまは Claude Code と Codex の2つが強く、お互いに競い合っています。だから、ほぼ毎日のように新しい機能が出ています。勉強会で見せた使い方も、来月にはもっと便利になっているかもしれません(2026年10月時点)。今のうちに触っておくと、どんどん便利になっていくのを実感できると思います。

エージェント型は、終わるまで自分で進める

チャット型は、1回答えたらそこで終わりです。エージェント型は、目的を伝えると、終わるまで自分で進めます。飲食店の予約を頼んだ場合で考えてみます。

エージェント型が飲食店を予約するまでの4ステップのスライド

  1. 目的を伝える:「金曜19時に4人で、近くの飲食店を探して」
  2. 手順を自分で考える:探す、比べる、表にする。この順番をAIが自分で決めます
  3. 道具を使って作業する:お店を検索して、比べた表を出してくれます。こちらは「ここがいい、予約して」と言うだけです
  4. 最後までやって報告する:予約サイトで予約まで済ませて「19時に4人で予約しました」と教えてくれます

秘書に「これやっておいて」と頼む感覚に近いです。こちらがするのは、最初に目的を伝えることと、途中で「ここがいい」と決めることだけです。

エージェント型でできること

エージェント型でできることは、大きく5つあります。調べてまとめる、アプリを動かす、ものをつくる、画面を操作する、時間が来たら動く、です。

エージェント型でできる5つのことを島の地図で表したスライド

5つをくわしく見る
  1. 調べてまとめる:業界の比較表をつくる、ニュースを要約する。たくさんのページを読んで、表や短い文にまとめてくれます
  2. アプリを動かす:カレンダーに予定を入れる、Notionを更新する、メールを送る。後編の実演はこれです
  3. ものをつくる:スライド、Webサイト、画像。最初に見せたWebサイトも、ここに入ります
  4. 画面を操作する:予約サイトやフォームを操作する。人の代わりに、ボタンを押したり文字を入れたりします
  5. 時間が来たら動く:毎晩の進み具合チェック、新着情報の調査。頼んでおけば、決まった時間に自分から動きます

僕たち大学生の毎日にあてはめると、こんな使い方ができます。

  • 学び:レポートの資料集め、論文や記事の要約
  • 生活:旅行の計画と下調べ、バイトと予定の整理
  • 就活:業界や企業の研究、締切の管理、ESの手直し

どれも「自分でやると時間がかかるけれど、決めるのは自分でいい」作業です。調べる、まとめる、書き込む、といった部分をAIに任せると、考えることに時間を使えます。このうち「就活」での使い方は、後編で実際に見ていきます。

仕事では、もう使われている

実際に、企業はもうAIを使い始めています。

企業でのAI活用の例を5社分まとめたスライド

会社として生成AIの活用を進めているのは、大企業で約6割、中小企業で約3割という調査があります(東京商工リサーチ、2026年4月)。

企業の例を5つ見る
  • KDDI:お客さまセンターにAIエージェントを導入(2026年3月)
  • ダイキン工業:作業の映像から、点検や修理の抜け漏れを確認するAIエージェント(2026年3月 受賞)
  • みずほFG:10年で最大約5千人分の事務をAIに任せる方針(2026年2月 報道)
  • 住友商事:全社員約9千人にAIを配り、年約12億円分の時間を減らしたと試算(2025年 報道)
  • 三菱商事:AIの資格(G検定)を課長級への昇格の条件に(2025年 報道)

出典:各社の発表、日本経済新聞、ITmedia、東京商工リサーチほか。

お客さま対応、現場の点検、事務作業、昇格の条件まで、使われ方はさまざまです。これから本格的にAIの時代が来ます。社会に出たら、AIを使えることが前提になりつつあります。だからこそ、今のうちから触ってみてほしいと思っています。

AIは、新しい産業革命

最後に、僕がいちばん伝えたかったことです。AIは、新しい産業革命だと思っています。

インターネットとAIを並べて、AIは新しい産業革命だと伝えるスライド

インターネットが出てきたとき、「仕事がなくなる」と言われました。でも実際は、新しい仕事がたくさん生まれました。

AIも同じだと思っています。いまは、その第一の波が来たところです。この波に乗れば、時代の先駆者になれると思っています。

まとめ

  • 主なAIは ChatGPT・Claude・Gemini の3つ
  • 使い方には「答えてくれる」チャット型と、「最後までやってくれる」エージェント型がある
  • エージェント型は、調べる・アプリを動かす・つくる・画面を操作する・時間が来たら動く、までできる。仕事でも使われ始めている

後編では、このエージェント型を使って、就活の管理をAIに任せる方法を紹介します。プロンプトを貼るだけで始められます。

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